全仏オープン 錦織 またもフルセット死闘を制し準々決勝へ ナダルとの対戦 鍵は体力の回復

 6月3日、世界7位の錦織圭(29=日清食品)が2日にまたがる4回戦を突破した。同38位のブノワ・ペール(30 フランス)に対し、2日は6-2、6-7、6-2とセット2-1とリードしたところで日没順延。

 3日に第4セットから再開した試合は、錦織が1度マッチポイントを握りながらもタイブレークを6-7(8-10)で落として最終セットへ突入。

 第5セットは先に2度ブレークを許す苦しい展開だったが、驚異の粘りで2度追いつき第11ゲームでブレークに成功し逆転。そのまま押し切り7-5で制し、2年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。

 錦織は不調だったが、15のダブルフォルトを出したペールの不調も不調で、それに助けられたともいえる。

 

 この前の試合でも世界32位のラスロ・ジェレ(23 5/31対戦時 セルビア)とフルセット(6-4 6-7 6-3 4-6 8-6)を戦っており、1日しか休息日がなかった。

 

 体力はかなり限界に来ていたようだ。

 不調のペール相手なら、錦織の体力が回復していれば、もっと楽に勝てたはずだ。

 

 そして、休息日なしで明日、世界2位のラファエル・ナダル(33 スペイン)との準々決勝に臨まなければならない。

 

 ナダルは、クレーキングと呼ばれクレーコートを得意としている。

 全仏オープンは、11回も優勝しているのだ。

 

 しかも、ナダルは、ラウンド16まで1セットを落としただけで省エネで勝ち上がってきた。

 体力的にも十分だろう。

 過去、クレーコートでは、ナダルに4戦全敗だ。

 勝敗の行方は錦織の体力がどれだけ回復しているかが鍵となる。

 

 どう見ても不利なことばかりだが・・・

 タフな試合になることはまちがいない。

 錦織がんばれ!!