ジロ・デ・イタリア 第5ステージまで終了 見せ場がいっぱい 「逃げ」「スプリント」「集団落車」

ジロ・デ・イタリアは、第4ステーまで終了した。

すでに、見せ場がいっぱい。

 

これまでのステージは、厳しい山岳コースがまだなく、比較的平坦なコースだ。

 

「逃げ」

第3ステージでは、日本人選手、初山 翔(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)がスタート直後から飛び出し、単独の逃げを敢行した。

一時は、後続のメイン集団に7分以上の差をつけるという見せ場をつくった。

 

このステージは、ルネッサンスの巨匠レオナルド・ダヴィンチの生まれ故郷であるヴィンチから、ティレニア海沿いのオルベテッロまでの220kmのロングステージで行われた。

初山は、144kmまで逃げることができた。

 

通常、逃げは複数人で行うことが多いが、初山が逃げ出すとだれもついてこなかった。

一人で逃げることは、体力的に厳しいものがある。

自転車は、風、つまり空気抵抗が敵で、複数人で走ると前の選手が風よけになって2番目以降の選手が空気の抵抗を受けず走りやすくなる。

そして、列の順番を、ローテーションで繰り返していくのである。

体力を温存す時間を設けながら、できるだけ逃げるのである。

 

うまくいくとゴールまで逃げることも可能である。

 

一人で、144kmも逃げたのはすごいことである。

テレビカメラも3時間以上初山をとらえ続けた。

チームの指示もあって逃げたのだが、大いに、「初山 翔」という名前と「NIPPO」という日本の企業名を印象付けることができた。

 

「スプリント」

厳しい山岳コースが少ないステージの場合、ゴール前まで集団で来ることが多い。

そうなると、各チームのスプリンターと呼ばれる短距離を速く走ることを得意とする選手がゴール手前からスプリント合戦をするのである。

ゴールの手前何mからスプリントするのか、駆け引きが見ものである。

第1ステージは、個人タイムトライヤルでプリモシュ・ログリッチェ(スロベニアユンボ・ヴィズマ)が一人だけ13分の壁を破る12分54秒で圧倒的な速さを見せた。

 

第2からはスプリント合戦がみられ

第2ステージでは、パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)

第3ステージでは、フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ

※エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)がトップでゴールしたが後続の選手の進路妨害をしたということで降格処分になった

第4ステージでは、リチャル・カラパス(エクアドル、モビスター)

 

「集団落車」

第4ステージでは、ゴール手前で大落車が起こり、以外の総合系の選手の大半が落車の影響を受け遅れるという波乱があった。

マリアローザのプリモシュ・ログリッチェこの難を逃れている。

一方の優勝候補、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ 2017年優勝、2018年2位)は、負傷しリタイアした。